土地の値段が高い都心では狭小な敷地に2階建てや3階建ての住宅を建てざるを得ませんが、
そのような窮屈な暮らし方よりも、多少の郊外でも広い敷地で平屋建ての家を楽しむ人が徐々に増えています。
そこで、今回は、新築で平屋住宅を建てる場合においてのメリット、デメリットを紹介します。
平屋住宅のメリット
平屋住宅の最大のメリットは、家事動線が短くなり作業効率が良くなることです。
家は基本的にはのんびりと、くつろぐものというイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
しかし、家では、掃除や洗濯以外にも食事や入浴、場合によっては勉強や仕事をして就寝もするという、
さまざまな作業をする場でもあります。
その作業を行う上で、上下階に移動する必要がなく、相対的に短い距離で生活ができる平屋住宅は非常に便利です。
いくら注文住宅で考え抜いた間取りの家を建てたとしても、生活していくうちに動線が変わることがあります。
気付いたら階段の上り下りばかりしていることが起こりがちです。
また、子供部屋などが上下階に分離されている家と平屋住宅を比較してみましょう。
家族みんなが一堂に会するリビングを広めに設けた場合、上下階に分離された家より平屋住宅のリビングのほうが、
人が集まりやすく家族との触れ合いが増えることが期待できます。
平屋住宅のデメリット
平屋住宅の最大のデメリットは、同じ建物面積で建てたい場合に、
2階建てなら2倍、3階建てなら3倍の土地面積が必要になることです。
平屋住宅の建築を行う場合には、広い敷地が必要となりコストアップが考えられます。
そのほかに周囲に高い建物が多い場合にはプライバシーの確保や、日当たりや風通しの悪さ、
そしてマンションなどに比べると外部から容易に侵入しやすいため、防犯上の注意も必要になります。
ただし、日当たりや風通しの問題は、住宅を建てる場所が郊外にあって、
土地価格が抑えられた地域で十分な敷地面積が確保できればクリアできます。
従って平屋住宅を建てる場合には、より慎重に立地調査や敷地の選定をすることが大切でしょう。
平屋住宅で失敗しないためには建築する敷地の選定が重要です。
周辺に高層マンションや店舗が多い地域は平屋住宅には適さないでしょう。
他に、敷地が必要以上に広くなれば庭の植栽の管理や固定資産税などの税金の負担も多くなるので
生活に不便がない程度の郊外で、適切な面積の土地を選ぶことが最も重要です。