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家を建てるなら?~工務店編~

これまでに、ハウスメーカー、大工さんで建てる際の特徴をお伝えしてきました。

今回の工務店編で最後になりますので、ぜひ参考にしていただいて

みなさまのスタイルに合った建設業者で素敵な住宅が完成しますように。

 

工務店でで住宅を建てると?

一般に、営業網を比較的狭い地域に限定し、地域に密着した建築会社を言います。

事務所や展示場、広告宣伝費などの経費率は低く、平均販売価格も比較的リーズナブルな会社が多いです。

一概に工務店と言っても、社長兼大工といった小規模経営から、従業員が数百名というところまで、

その規模には大きな幅があります。

どんな規模であっても、工務店の家づくりのカギは、施工の『技術力』と言えます。

「保証システム」や「アフターメンテナンス」なども各社によって大きく違いますので、

そこを十分チェックして依頼先を選ぶことをおすすめします。

 

工務店と一言で言っても事業規模が色々なので、大きく2つに分けてご説明しますが、

大工さんのように自分たちが現場で作業をするわけではなくあくまでも製図や管理までを仕事としています。

そして、ハウスメーカーとの違いは、工場生産ではなく、1棟ずつ図面を考えて作っていくという点。

ですのでハウスメーカーのような工場規格品以外はとても高くなるということはなく、融通がききます

 

小規模工務店 


まず、人数としては5人以下の工務店。

一人一棟の担当制になっていることが多く、

一人の担当者が工事後のメンテナンスまで見るというスタイルが多いです。

大工さんが建てる家との違いは、この規模の工務店になると実際に現場で作業をするのは

工務店の管理者ではなく、馴染みの職人さんに依頼します。

この時のメリットとしては大工さんよりも第三者の目で管理をできるということ。

当人が工事をするより厳しい目になるのは当然です。

 小規模工務店の長所
 ・広告費などは少ないので、価格は低め。
 ・パッケージ商品などもなく自由度の高い住宅が建てられる。
 ・大工さんに比べ、第三者の目で管理ができ、間取りも工夫が見られる。
 ・担当一貫性が多く、言った言わないのトラブルが起きにくい。

小規模工務店の短所
 ・規模によっては、簡素な図面のみでの打ち合わせのところも多く、完成のイメージが難しい。

 

大規模工務店


工務店の中でも、年間10棟以上を建てるような大きな規模になると、

モデルルームを持っていたり、図面や模型もハウスメーカー以上のものが出てくることもあります。

また、管理体制も分業型になり、営業、設計、管理とそれぞれ担当制になっています。

そうなってくると言った言わないのリスクも出てきますし、

広告費などの経費ものっかって来るようになるので商品である家にもかかってくる部分があります。

 大規模工務店の長所
 ・モデルルームなどがありわかりやすい。
 ・分業制になっており、それぞれの専門知識を聞くことができる。


 大規模工務店の短所
 ・分業制になり、言った言わないのトラブルのリスクが上がる。
 ・広告費などもかけているため、小規模工務店より価格が上がる。

 

 

建築業者選びはパートナー選び

それぞれの特徴が大きくはわかっていただけたでしょうか。

さらに、選ぶ時の心づもりとして知っておいていただきたいのは、建築業者はパートナーということです。

お金を払ってすべてをお任せする相手だと考えているとトラブルに成ることが多いです。

自分たちも具体的な意見を提示して、協力しながら作り上げていくという感覚を持っていたほうが必ず成功します。


家づくりに失敗したという方のほとんどは、建築会社とのミスマッチ。

自由度の高い家にしたいのにハウスメーカを選んでしまったり、

早く建てたいのに設計士に依頼してしまったり

相手の特徴を事前に知り、短所も受け入れた上で始めればそのようなことも少ないはず。

また、相手を知ること以上に実は大切なことがあります。

それは、自分たちの思い描いているものを明確にして相手にしっかり伝えること

しっかり伝える努力をしていないのに思うような図面が出ないと言われるお施主様の声をよく聞きます。

建築業者は超能力者ではありません。きちんと要望を細かに伝えないとふさわしい提案はできません。

どんな物をしまうための収納がほしいのか、何を飾りたいのか、そこで何がしたいのか?

そんな「要望整理」という仕事をきちんとやる必要があるということを知っておいてください。

それなくして家づくりの成功はありません。

人生で何度も訪れないマイホーム設計ですのでぜひ後悔のないお家つくりができますように。