フローリングはもともと床材全般を指す言葉ですが、日本では木製の床材のことをいいます。
フローリングの一部が変色してきた、表面がはがれてきた、歩くとミシミシと音がするなど、
床の劣化が目立ってきたらリフォームを検討する時期になります。
フローリングをリフォームするタイミングの目安は10~15年ほどで、
キッチンや洗面所など、水周りの床はどうしても劣化が早い傾向があります。
複合フローリングとは
複合フローリングとは、複数の層で構成されているフローリング材のことで
基材と呼ばれる合板をベースとして、表面に化粧材を貼り合わせたものです。
複合フローリングは素材や機能のバリエーションが豊富で、
手頃な価格帯の製品も多いため、国内で使用されている床材の主流となっています。
品質が安定しており、反りや収縮が少ないので、施工も比較的容易です。
無垢フローリングとは
無垢フローリングとは、天然の木材から切り出したまま、
貼り合わせ加工を行っていない単層のフローリング材です。
ほかにも、無垢材を横方向に貼り合わせた「集成無垢材」と呼ばれるフローリングもあります。
無垢材はひとつひとつの木目が異なり、木材本来の温かみや質感を楽しむことができるため、
インテリアにこだわりのある人や、自然由来の素材にこだわる人におすすめの素材です。
複合フローリングの整った質感に違和感を持つ人、
無垢材特有の傷もナチュラルな味わいのひとつとして考える人に人気があります。
基材を使用していない分、木材本来の性質である反りや収縮が起きやすいので、
複合フローリングに比べると施工の難易度が高い傾向があります。
これまで無垢フローリングは熱によってひび割れや反りが起きやすく、
床暖房の施工やホットカーペットが使用できないというデメリットがありましたが、
近年では無垢フローリングの高機能化が進んでおり、床暖房に対応した製品も登場しています。
無垢フローリングは高額?
無垢フローリングは、複合フローリングに比べると値の張るものが多いです。
特に、硬く傷つきにくい木材ほど、木の成長に時間が掛かるため高額になります。
すべての部屋に無垢フローリングを施工するのが費用面で難しければ、
リビングは無垢材、寝室は複合フローリングと、空間によって使い分けるのも良いでしょう。
無垢は合板より高いというイメージが先行していることも多いですが
手頃な価格の無垢材よりも、高機能な複合フローリングの方が高価ということもあります。
また、同じ種類の木材の無垢フローリング材でも、
節(木の枝があった場所に現れる同心円状の木目のこと)がない、あるいは少ない方が一般的に高価です。
しかし、節のあるフローリング材の品質が劣っているというわけではないので、
あえて木材本来の風合いとして楽しむのも良いでしょう。