料理や入浴、シャワー、洗顔などを行うのに欠かせないお湯。
そのお湯を作り出す給湯器が何らかの原因でうまく動かなくなると困りますね。
とはいえ給湯器も消耗品ですから、設置して時間が経つにつれて本体や部品が劣化してきて、不具合が多くなってきます。
そこで今回は、給湯器に関するトラブルにはどのようなものがあるのか、
トラブルが起こったらどのように対処したらいいのか、給湯器の交換の際に注意したいポイントなどをまとめてました。
よくある給湯器のトラブルとは?
お湯は生活のいろんなシーンで使うので、給湯器を使う機会はかなり多いです。
家族が多く入浴時間に差があったり、来客が頻繁で調理をする機会が多いなど、
ライフスタイルによっては使用頻度も高くなります。
よくある給湯器のトラブルとはどのようなものがあるのか、その原因とともに見てみましょう。
・お湯が出ない
蛇口をひねってもお湯が出ないというトラブルが時々起きることがあります。
ガス給湯器の場合はなんらかの原因でガスメーターがガスを遮断し、
給湯器までガスが供給されていないとお湯が出ないことがあります。
・お湯の温度調整ができない
給湯器の吸水の元栓が全開になっていない場合に起こることがあります。
・異常な運転音がする
排熱部分の近くに物が置いてあると排熱を行うのに過剰なパワーを使うため、
いつもとは違う大きな音がすることがあります。
また、給湯器本体が水平に置かれていないと、運転時の振動で音が出ることがあります。
給湯器のトラブルが起きたら?
さまざまな給湯器のトラブルは、自分で対処できる場合があります。
たとえばお湯が出ないトラブルが起きた場合、給湯器リモコンの電源が入っていないというケースが少なくありません。
外出時や旅行時に給湯器リモコンの電源を切る習慣があると、
帰宅して気づかないまま蛇口をひねって「お湯が出ない」と慌てるパターンです。
まず給湯器リモコンの電源が入っているかを確認しましょう。
お湯の温度調整ができないトラブルの中でぬるいお湯しか出ない場合は、
給湯器リモコンでの温度設定が低すぎることが原因となることがあります。
給湯器リモコンの設定温度表示を確認して、40~42度あたりに設定し直してみましょう。
異常な運転音が出るトラブルでは、音がしていても異常ではないケースがあります。
たとえば長時間お湯を出し続けた時は、給湯器内が高温になっているため、
熱を排出するのに動くファンの音が響くことがあります。
結露した水分が蒸発する際の音や、浴槽への自動お湯はり後の湯温チェックのために
センサーが動く音などは、その都度発生します。
音がするとすべてトラブルというわけではありませんから、給湯に問題がなければ様子を見ていてもいいでしょう。
明らかに給湯に問題がある、異常な音や臭いがするといった場合は、
いったん使用を中止して業者に早めに連絡することをおすすめします。
給湯器の交換の際に押さえておきたい注意点は?
経年劣化でトラブルが多くなると使い勝手が悪くなってくるので、給湯器を交換するタイミングです。
新しく給湯器を交換する際には、次のような注意点を押さえておきましょう。
・給湯器の容量がライフスタイルに合っているかを確認する
ガス給湯器や石油給湯器は即湯式ですからお湯切れはあまり起こりませんが、
電気給湯器の場合はタンク貯湯式なので、使うお湯の量が多いと沸き増しする必要があります。
今使っている電気給湯器でお湯切れが起きて沸き増しをする回数が増えてきているなら、
一日のお湯の使用量と給湯器の容量が合っていません。一つ上の容量の給湯器を検討しましょう。