前回の続きからになります。
住まいの不満に対してどう解消していくかについてお話していました!
まずは、我が家の現状を知ること、そして理想のライフプランを考えること。
今回はこちらの続きです!
その3:コストを含めたメリット・デメリットの確認
コストに関しては、使える箇所を残す「リフォームのほうが低い傾向」があります。
建て替えに比べて工期が短いため、フルリフォームの場合でも仮住まいの期間が短くて済み、
工事費用以外の経費も抑えられます。
建て替えでは工事費用とは別に既存の解体費用がかかります。
仮住まいの期間も長くなるのでその分の経費も必要です。
また、リフォームでも建て替えでも、仮住まいが必要な場合には「2回の引越し費用」が発生することも忘れずに。
その他、リフォームは既存住宅を再利用するという点で廃棄物が少なくエコであるという特徴があります。
そして何より、「愛着のあるわが家に住み続けられる」メリットがあります。
部分的なリフォームなら住みながらの工事も可能です。
その反面、構造や予算の関係から間取りの変更に制約が生じることは珍しくありません。
建て替えは希望の間取りやデザインを実現しやすく、住宅設備もすべて新しくなります。
地震などの自然災害に対する安心感も大きいでしょう。
部分的なリフォームに比べると資産価値が高くなる分、
子世代が住み継いだり賃貸に出しやすかったりというメリットがあります。
デメリットは、既存の解体費用を含めた全体の建築コストが高いこと。
近年はローコスト住宅の供給会社が増えていることから、一概に建て替えが高いとは言い切れませんが、
建築コストと品質はある程度リンクすることを念頭に判断したいものです。
また、建て替えでは工期と共に仮住まいの期間も長くなるので、
シニア世代は経済面だけでなく健康面でも無理のない計画を心がけましょう。
その4:心も満足させる費用対効果を求めよう
せっかく手間とコストをかけてリフォームや建て替えをしても、
自分たちのニーズと解決方法がマッチしていないと、
「古い家の思い出を大事にしたかったのに安易に建て替えを選んで後悔している」、
「新しい住まいに馴染めない」といった不満が残ってしまいます。
とくに、シニア世代は生活動線や環境の変化に対応するまでの時間が想像以上にかかる場合が多く、心理面への影響も少なくありません。
そのため住まいのすべてを刷新するよりも、
これまでの不具合を解消しつつ住み慣れた環境は維持したいと考える向きがあるようです。
建て替えでも以前の間取りに似せてつくったり、積極的にリフォームを選択したりするケースが見られます。
既存住宅の状態確認をはじめ、これからの家族の暮らしを改めて考えてみましょう。
その結果見えてきた希望に沿うプランや、
住む人の思いに耳を傾けてベストな提案をしてくれる依頼先を見つけられれば、
自ずとリフォームか建て替えかの答えは出るはずです。