動線を意識したマイホーム作り
2020.09.11
家事動線を考えずに間取りを決めたり、住宅をおしゃれにすることばかり考えて間取りを決めると、
生活し始めてから不便に感じてしまうことがあります。
間取りを決める際は、毎日の生活を快適に過ごすための家事動線を考えることがとても重要です。
家事動線を考えないと負担増?!
洗濯に関する家事動線
洗濯は「①洗う②干す③たたむ④しまう」という4つの工程があるため、
他の家事に比べ手間と時間がかかりやすくなっています。
そのため、洗い場から干す場所までが遠いと、
水分を含んで重くなった衣類をたくさん運ぶのは想像以上に重労働です。
特に、洗い場と干す場所が1階と2階に分かれていると、
毎日のお洗濯の度に階段の昇り降りをする必要があり、辛いと感じる人が多いようです。
憧れのオープンキッチンだけど…
料理をしながら家族とコミュニケーションがとれることで人気が高いオープンキッチンですが、
冷蔵庫の向きなどを考えなければ使いにくく感じることもあります。
キッチンの家事動線を考える際、料理には様々な調理器具や食材を使うので、
収納のしやすさと調理のしやすさが重要です。
また、パントリーや冷蔵庫までの移動距離が長ければ使い勝手が悪く感じます。
不便さを感じないためにも、最適な間取りや家具の配置をよく検討しましょう。
意外と重要なコンセントの数や位置
住みはじめてから意外と失敗したと感じる人が多いのが、コンセントの数や位置です。
調理家電の種類が多いと、その分使用するコンセントも多くなります。
せっかく買った調理家電を使おうとしても、
すでにコンセントは全て使用済みでコンセントが足りない…という事態が発生したり、
コンセントの位置によっては、長い延長コードでつながなければ使用できないというケースもよくある失敗例です。
また、掃除の際に部屋の片隅にしかコンセントがない場合、
コードレスタイプでない掃除機だと掃除機が届かない範囲があるという失敗例もあります。
コンセントの数は、余裕を持った個数で設置しておきましょう。
家事動線はしっかり考えよう
水回りを集めれば家事動線が短くなる
家事の多くは水回りを利用します。
そのため、水回りを一箇所に集中させておくと、移動距離が短くなり、家事がスムーズに行えます。
たとえば、小さなお子さんがいるご家庭なら、
お子さんがお風呂に入っているのを見守りながら洗濯をすることも可能です。
複数の家事を同時に行うことができるので、水回りを集めた間取りは家事効率が高くなります。
失敗の多い洗濯関係を一気に片付けるランドリールーム
間取りの失敗率がもっとも高い洗濯関係は、
洗濯物を干す場所の近くに専用の洗濯部屋を作ってしまうという方法もおすすめです。
洗濯部屋をつくることで、洗う場所とたたむ場所が確保でき、洗濯物を干す場所にも短距離で移動することができます。
勝手口の場所を考えてゴミ出しが楽に!
ゴミ出しは大きな袋を持って移動しなければならないので、捨てる物によっては移動が大変ですよね。
勝手口が玄関の真裏にあると、家の周りを半周して出さねばならないので、負担が大きくなります。
できるだけゴミ捨ての負担を少なくするためには、勝手口を玄関の近くにするという方法があります。
敷地が広く間取りの自由度がある場合は、
玄関の近くに勝手口をつくれば、住宅内と外の移動距離も短くなり、負担が少なくなります。
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