ー不動産の売買契約で失敗しないための流れとチェックポイントー
2025.11.28

不動産の売買契約とは?まずは基本を理解しよう
不動産の売買契約とは、売主と買主が「この不動産をいくらで、どんな条件で売買するか」を正式に約束するための契約です。口頭での約束ではなく、売買契約書という書面に内容をまとめて、双方が署名・捺印を行うことで成立します。一度締結すると簡単には解約できない重要な手続きなので、仕組みを知ったうえで臨むことが大切です。
不動産の売買契約は、物件の見学や価格交渉を終え、「この家を買いたい」「この条件で売りたい」と双方の意思が固まったタイミングで行われます。契約を結ぶと、手付金の支払い、住宅ローンの本審査、引き渡し準備などが一気に動き出します。そのため、契約前に不安な点を解消しておくことが、安心して取引を進めるためのポイントです。
売買契約が成立するタイミング
売買契約が成立するタイミングは、「売買契約書に双方が署名・捺印し、手付金が支払われたとき」と考えるのが一般的です。不動産の売買契約をきちんと結ぶことで、はじめてお互いの権利と義務が明確になります。
売買契約書の役割
売買契約書には、物件の内容や売買代金、支払い方法、引き渡し時期、ローン特約、万が一契約を解除する場合の取り決めなどが記載されます。後々「言った言わない」のトラブルを防ぐためにも、契約書の内容はとても重要です。不動産の売買契約では、書面に書かれた内容が基本になりますので、細かい部分まで確認してから署名・捺印するようにしましょう。
不動産の売買契約までの一般的な流れ
ここからは、不動産の売買契約に至るまでの流れを時系列に沿って整理していきます。初めて不動産を購入する方にとっては専門用語や手続きが多く不安を感じるかもしれませんが、全体像を知っておくだけでも安心感が違います。
物件探しと資金計画
不動産の売買契約の前提として、まずは予算を含めた資金計画と物件探しがあります。自己資金はいくら用意できるのか、住宅ローンを利用するなら毎月の返済額はいくらまでなら無理がないのかを把握しておくことが重要です。そのうえで、エリアや間取り、築年数などの希望条件を整理し、不動産会社と相談しながら候補物件を絞り込みます。
購入申込と重要事項説明
購入したい物件が決まったら、「不動産購入申込書」や「買付証明書」を提出して、購入の意思を正式に示します。その後、宅地建物取引士による重要事項説明が行われ、物件や取引条件に関する大事なポイントが説明されます。権利関係、法的な制限、管理費や修繕積立金、インフラ状況など、不動産の売買契約に直結する内容が多いので、疑問点はその場で質問するようにしましょう。
売買契約当日の主な流れ
売買契約当日は、不動産会社の事務所などに売主・買主・仲介会社が集まり、条件の最終確認を行ったうえで売買契約書へ署名・捺印します。同時に手付金を支払い、領収書を受け取ります。また、ローン特約や引き渡し時期、付帯設備表や物件状況報告書の内容も確認しておくことが大切です。不明点を残したまま署名してしまうと、後からトラブルになりかねないので注意しましょう。
売買契約書で必ず確認したい重要な項目
不動産の売買契約書には、専門用語も多く細かい条文が並ぶため、「全部を理解するのは難しい」と感じる方も多いと思います。それでも、最低限ここだけは押さえておきたいポイントを知っておけば、重要な見落としを防ぐことができます。特にお金やリスクに関わる部分は、時間をかけてでもチェックしておくと安心です。
物件の表示と売買代金
まず確認したいのは、物件の所在地、面積、間取りなどの表示と、売買代金の金額です。図面と実際の物件が一致しているか、登記簿上の面積と契約書の面積に齟齬がないかも重要なポイントです。また、消費税の扱い、税込か税抜か、代金に含まれるものと含まれないものも確認しておきましょう。不動産の売買契約では、数字の誤りが大きなトラブルに直結します。
支払い方法とスケジュール
売買代金の支払い方法やスケジュールも、不動産の売買契約書に必ず記載されます。手付金、中間金、残代金をいつ、どのような方法で支払うのかを事前に把握しておくことで、資金繰りの不安を減らせます。特に住宅ローンを利用する場合は、融資実行日と残代金決済日、引き渡し日のスケジュールが無理なく組まれているかを確認しておくことが大切です。
契約不適合責任と特約事項
以前は「瑕疵担保責任」と呼ばれていた部分が、現在は「契約不適合責任」として定められています。これは、引き渡された不動産が契約内容と違っていた場合に、売主がどこまで責任を負うかを定めたものです。責任を負う期間や範囲がどうなっているかを確認しておきましょう。また、ペット飼育の取り決めやリフォーム条件など、個別事情に応じて特約事項が付くこともあります。内容をよく読んで納得してから署名するようにしましょう。
不動産の売買契約でトラブルを防ぐためのポイント
不動産の売買契約は、一度締結すると簡単に白紙に戻すことができません。そのため、「よく分からないけれど流れで署名してしまった」という状況は避けたいところです。ここでは、よくあるトラブルを防ぐために、意識しておきたいポイントを整理しておきます。
疑問点はそのままにしない
契約書や重要事項説明書を読んでいて、分からない専門用語や不安に感じる項目があれば、その場で遠慮なく質問しましょう。不動産の売買契約では、署名・捺印をした時点で内容に同意したとみなされます。納得できるまで説明を受けることが、自分の身を守ることにつながります。
書面と説明内容が一致しているか確認する
担当者の口頭説明と、契約書や重要事項説明書の内容が食い違っているケースもあります。「口ではこう言っていたのに、契約書には別のことが書いてあった」という状況を避けるためにも、書面の内容を自分の目で確認する習慣を持つことが大切です。不動産の売買契約では、基本的に書面に記載された内容が優先されることを覚えておきましょう。
信頼できる不動産会社を選ぶ
不動産の売買契約を安心して進めるためには、信頼できる不動産会社や担当者を選ぶことも欠かせません。こちらの質問に丁寧に答えてくれるか、メリットだけでなくデメリットもきちんと伝えてくれるかといった点は重要な判断材料になります。複数社を比較し、自分が納得して相談できる相手と一緒に進めることで、不安やトラブルのリスクを減らすことができます。
不動産の売買契約を理解して納得の取引を目指そう
不動産の売買契約は、人生の中でも大きな金額が動く重要な手続きです。その分、不安や緊張も大きくなりがちですが、流れや契約書のポイントを事前に理解しておけば、落ち着いて判断しやすくなります。分からないことをそのままにせず、一つずつ確認しながら進める姿勢が、納得のいく不動産取引につながります。
不動産の売買契約について基礎から理解しておくことで、より落ち着いて判断できるようになります。これから不動産の購入や売却を考えている方は、本記事の内容を参考にしながら一歩を踏み出してみてください。
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