オール電化:大規模停電時のデメリットと対策②建築コラム一覧

オール電化:大規模停電時のデメリットと対策②

2019.11.08

▷電気復旧までお湯も沸かせない?オール電化ならではのデメリット

前回にも少し触れましたが、オール電化の場合にはIHクッキングヒーターを使うことができません。

物を温めたり、食材を調理できなくなります。

お湯を沸かすこともできなくなるため、非常食のカップラーメンなどが食べられなくなります。

オール電化の家庭では、停電した際に備えてクッキングヒーターを使用しなくても食べられる物を準備しておきましょう。

加えて、停電してしまうと沸かし器も使えなくなるため、風呂やシャワーが使用できなくなります。停電が、一時的なものであれば問題ありませんが、長期間になるとずっと入れない可能性があります。

このことは、多くの人がストレスに感じてしまう部分でもあるため、このデメリットについても念頭に置いておきましょう。

ただし、こうしたデメリットはオール電化に限ったことではありません。

地震などの災害時には、停電・ガスや水道が止まることも考えられ、町の大部分のインフラが機能しなくなり、混乱状態になることも考えられます。

電気やガスにも、それぞれメリットやデメリットがあり、大切なことはそれらの特徴を理解し、事前に準備しておくことです。

▷太陽光発電で非常用電源確保はお得なのか

オール電化住宅において停電に備える方法として太陽光発電があります。

太陽光のメリット

太陽光発電のメリットは災害時でも設備さえ無事なら電気を使うことが出来る点です。

自宅の電気だけでなく、近隣の住民へ電気を分けることも出来るため非常に心強いです。

もう一つ、普段の電気代を抑えることができるというメリットもあります。

例えば、太陽光発電は基本的に日照時間内に発電をするためIHクッキングヒーターなど電気代が高い昼間の間に発電してもらうことで通常よりも電気代を低くすることができます。

太陽光のデメリット

太陽光発電のデメリットも確認しておきましょう。

なんといっても初期投資が高額になってしまうことでしょう。

設置をしたあと、初期投資額の元を取るのには10年かかると言われています。

家の築年数や、その家にこの先10年以上住み続けるのかということを含めて将来をしっかり見据えたうえで導入を検討することが大切です。

ただ、年間の発電量や抑えられる費用については住んでいる地域により異なるため、一度業者に確認することをおすすめします。

 

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